つり銭有り・検知枚数
100円つり銭切れ・10円つり銭切れ
コインメックのカセットチューブ(つり銭チューブ)にはエンプティセンサーが設けられ、チューブ内の硬貨がある枚数以下になると、つり銭切れを検知します。
自動販売機や自動精算機、自動券売機等のつり銭切れ表示には、10円硬貨と100円硬貨がありますが、50円と500円硬貨のつり銭切れ表示はありません。その理由は、10(5)~990円単価の商品を販売する場合、カセットチューブに10円と100円硬貨が10枚あれば、10円~990円までの商品を販売することができるからです。実は各チューブのエンプティセンサーは、正確な残枚数を調べる事ができません。エンプティセンサーは35年以上前のセンシング方式を採用し、現在も方式は変わっていませんので、どうしても誤差は生じてしまいます。その理由から運用する前には、10円、100円円硬貨に限っては、30枚以上を事前に用意し、カセットに入れておく必要があります。
自動販売機や自動精算機、自動券売機等のつり銭切れ表示は、チューブ内の硬貨が下記枚数以下になるとつり銭切れを表示します。
富士電機 FEVT451B | |
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金 種 | 枚 数 |
10円硬貨チューブ | 13枚±3枚 |
50円硬貨チューブ | 13枚±3枚 |
100円硬貨チューブ | 13枚±3枚 |
500円硬貨チューブ | 8枚±2枚 |
サブ(SUB)チューブ | 13枚±3枚 |
日本コンラックス CLX-G241 | |
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金 種 | 枚 数 |
10円硬貨チューブ | 14枚±3枚 |
50円硬貨チューブ | 14枚±3枚 |
100円硬貨チューブ | 13枚±3枚 |
500円硬貨チューブ | 9枚±3枚 |
サブ(SUB)チューブ | 13枚±3枚 |
つぎの状態の場合、つり銭切れが検知できません。
①硬貨が投入されているとき
②払出可能準備中と払出可能状態
③エンプティ―スイッチに異常が発生したとき
④エンプティ―変化禁止命令を受信しているとき
⑤カセットチューブのツメが折れているとき
500円つり銭切れとは
500円硬貨に限っては、ビルバリを使用しなければつり銭は必要ありません。しかし、千円紙幣を使う場合には、同様に13枚以上を事前に用意し、カセットに入れておく必要があります。なぜならば、千円紙幣を2枚入れ、返金レバーが押されれば千円紙幣だけで返金することができないからです。返金できる枚数は1枚だけで、ビルバリのエスクロ機能を使用した場合のみです。残りの千円は、500円硬貨×2枚で返金する方法になります。
だからと言って500円硬貨がチューブ内にたくさんあっても、千円札を5枚以上入れる事が出来ません。これは500円硬貨チューブの9枚±3枚に関係します。センシングが残数6枚となっていた場合、最大6枚しか払い出させません。
千円紙幣の最大枚数は、ビルバリのエスクロ機能を使って千円、5百円硬貨×6枚で、合わせて4千円になるからです。