自動つり銭合わせ機能とは
売上の管理ができる
コインメックのつり銭合わせ機能とは、チューブ内(サブチューブは除く)のつり銭をあらかじめ設定された枚数に保つ機能です。一般的な金銭処理機と違い、コインメックのカセットチューブには鍵が付いておらず金銭トラブルに繋がる恐れがあることから、追加された機能です。
つり銭合わせ機能では、売り上げの管理ができます。2015年末の自動販売機の合計は3,739,200台と言われていますが、この機能のお陰で目立ったトラブルもなく、信頼性の向上に大きく貢献しています。
オクトのCBEZ-Columnは、基板内に設定データを保持することができるため、つり銭合わせ機能が使用できます。
自動つり銭合わせ機能は2種類ある
以下の2種類です。
- 自動つり銭合せ機能(主制御(自販機等)側の設定を必要とする)
- 簡易つり銭合せ機能(主制御(自販機等)側の設定を必要としない)
自動釣銭合せ機能 | 簡易釣銭合せ機能 | ||||
自動払出し | チューブ残量 | 自動払出し | チューブ残量 | ||
特徴 | 詳細な制御が可能 | 簡易的制御 | |||
主制御 (自販機等) の設定 |
あり | なし | |||
コインメック側 の設定 |
なし | あり カセットチューブ装着のみ (装着時の釣銭枚数を基につり銭合せをする) |
|||
設定値の保持 | 主制御 ( 自販機等 ) でメモリをバックアップすることで設定が保持される。 | 主制御 ( 自販機等 ) の電源が切断されたり、カセットチューブを取り外すとリセットされる。 | |||
コインメックの動作 | 販売時 | 投入された硬貨は、チューブが満杯になるまで保留されます。満杯後は金庫へ。 | 設定枚数まで硬貨を収納。設定枚数以上は金庫へ。 | 投入された硬貨は、チューブが満杯になるまで保留されます。 満杯後は金庫へ。 | 設定枚数まで硬貨を収納。設定枚数以上は金庫へ。 |
回収時 | 設定枚数より増加している分を払い出す。 | 主制御 ( 自販機等 ) に表示される。 | 設定枚数より増加している分を払い出す。 | 主制御 ( 自販機等 ) に表示される。 |
電源が入ったままカセットチューブを外すと…
コインメックに電源が入っている状態でカセットチューブの脱着を行うと、各金種の入出金カウンターがリセットされてしまいます。したがって「つり銭合わせ機能」も正しく動作しなくなります。(簡易式の場合)
このような行為は、脱着によるワイパーやペイアウトカム、ペイアウトリング、カセットチューブの爪等の破損に繋がるだけでなく、金銭トラブルの原因にもなりかねませんので注意が必要です。
つり銭合わせ機能と決済金額
清涼飲料水やタバコの自動販売機にはつり銭合わせ機能が使われていますが、パーキングやKIOSK、プリント機などにはつり銭合わせ機能が使われることはありません。
理由は決済金額にあります。清涼飲料水やタバコの自動販売機で一度に500円以上使うことは少なく、パーキングやKIOSK、プリント機などでは数千円の決済になることからつり銭合わせ機能が必要ありません。より多く釣銭用の硬貨が必要になるからです。
つり銭合せ機能は、400円未満の商品に最適です。